子どもがいなくてもいい理由

子どもへの関心が大きいとは言え、子どもを授かった時の不安が僕にはある。

経済的な不安、自己嫌悪感、漠然とした心配の3つがあると内観できる。

 

経済的な不安というのは、僕は男だから、やはりその辺は責任感の裏返しの意味でも不安を覚えてしまう。

男にとって子どもを養わないといけない責任感は大きい。

子どもに贅沢はさせてやれないとは思うが、不憫な思いはさせたくはない。

 

僕が子どもを強烈に欲しいと言えない理由には、自己嫌悪感も大きいと思う。

どういうことかと言うと、思春期の頃、大人に対して非常に懐疑的、否定的、攻撃的な目で大人や親を見ていたように思う。

思春期特有の病のようなものだと思うが、いざ自分が逆の立場になると耐えられそうにない。

結局、自分の人間観が自分自身を苦しめている。

また、僕は陽気な春先に花粉症に苦しめられる。

どうしても遺伝の関係で、同じような苦しみを子どもが引き継いでしてしまうことにもなる。

あくまで花粉症はほんの一例で、自分のコンプレックスなんかも含めれば申し訳なく感じてしまう。

だから、素直に子どもが欲しいとは言えない。

 

嫁の心配性が移ったのか、漠然とした心配もある。

子どもが健康に育つかどうかということに対する心配だ。

2度流産していることもあって、普通に育つというのが信じられない。

心音を確認するまでの心配していた自分、流産になってしまったけれども……

本来なら出産も控えていた訳で、その先も子どもが病気をしたりするだろうから心配で身が持ちそうもない。

 

心労が絶えないことを考えると、お金や時間に余裕のある夫婦2人の生活の方が気楽なのかもしれないと思える。

僕の思う最も幸せな人生は(老後を想定)、子どもがいて、立派に成長していて、その子どもも自立して、幸せな家庭を築いて、孫なんかもできて、孫の世話をしたい。

僕はたまに自分の趣味で旅行に行く……なんて人生だったら最高に幸せだと想像できる。

でも、無理してホームランのような幸せを望むより、今ある幸せを大事にした方がいいとも思う。安打を狙ったほうがいいかもしれないとも思うのだ。

だから僕には子どもいなくてもいいスイッチがある。