出産予定日

順調に赤ちゃんが育っていれば、今日は出産予定日だった。

 

嫁は流産してから白髪が増えたと嘆く。

 

もし、無事産まれてきてくれいたら僕達夫婦の人生はどんな風になっていただろうか。

 

嫁は仕事をしていて気が紛れたと振り返る。

同じことをぐるぐる、ぐるぐる考えなくて済むから。

仕事に救われることもあったようだ。

 

ただ、職場の部下に赤ちゃんが産まれた時は羨ましかったと思う。

僕自身、同僚に赤ちゃんが無事に産まれたと聞いた時は、凄いなぁ〜と感心したし、羨ましいとも思った。

もちろん、赤ちゃんを産むことは命がけの行為だと思っているし、これから育てていく大変さもあるとは思う。

僕は同僚の奥さんが、病気を患っていると知っている。

そんな中での妊娠、出産だったから出産予定日の前まで赤ちゃんのことは知らなかった。

それぞれ当事者の苦労はあるとは思う。

だから、決して羨望だけの感情ではない。

 

仕方ない。どうしようもない。そのように割り切るしかないが、やるせない。