掃除のすすめ

僕の母は掃除の出来ない人だった。

家は物で溢れていたし、お世辞にも綺麗な生活環境ではなかった。

 

僕が思うに、部屋が乱雑で散らかっていて、掃除ができない原因の1つに整理ができないからだと睨んでいる。

 

ここで言葉の定義を確認しておきたい。

整理とは、いる物といらない物を区別して、いらない物は捨てること。

整頓とは、いる物を整えること。物の置き場を決めること。

掃除とは、綺麗な状態にすること。

 

家を綺麗な状態に保ちたければ、整理→整頓→掃除の手順を踏むとうまくいく。

僕の家では使わない物を捨てないからどんどん物が増えていき、物があり過ぎて整頓ができない。

整頓できず、カオスな状態では掃除をする気になれないし、掃除しない。

結果、見た目にも、衛生的にもよくないといった状態だった。

 

僕の家は狭いばかりか、汚い家だったと思う。

親父もそんな環境が嫌だっただろうから母と喧嘩することがあった。

聞き耳を立てて聞いていると、「物を捨てろ!」という親父に対して母は「ロマンがない」と返していた。

話から察するに、その物ってのは大量の紙袋だったと推測している。

今、文章にしてみると笑えるような話だが、子供心には両親にあまり喧嘩はして欲しくなかった。

 

僕は掃除ができない母を理解し難いと思っていたが、最近読んだ本でその謎が氷解する一文があったので紹介したい。

 

すべてのモノに「思い出」という過去と、「可能性」という未来が詰まっているんです。

中村シュフ(2015年)『主夫になってはじめてわかった主婦のこと』猿江商會

 

この一文のお陰で、母のことを少しだけ理解できた。

母は絶対そんな使わないであろう紙袋に対して、使うときがくるかもしれないという将来を考えて捨てられなかったのだろう。

また、思い出の品は捨てられないのは納得がいく。

母はその思入れが僕より強いがため、家は物で溢れていたのだろう。

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 【ぴったり収まった時は快感を感じる整頓】