お金の本質

お金に関する投稿が続いている。

少し勉強してみるか! と、探していた時に出会ったのが『感情と勘定の経済学』という本。

タイトルを見て一発で惹かれた。

経済学の本なのだが読んでみると、とても読みやすかった。

 

そもそもお金とは何なのか?経済とは何なのか?

お金の本質が分かる一文があったので紹介したい。

 

私たちが、スーパーで、コンビニエンスストアで、何のためらいもなく買い物をしているのは、実は売り手やメーカーを信頼しているからなのです。おかしい物は売らないだろう、買い手をだますようなことはしないだろう、そうした信頼の上でお金を払っているのです。

そもそもお金というのは不思議な存在です。第四章で述べたような怖さとは別に、単なる金属の丸い板や紙片に過ぎない物質がお金として機能しているのですから。誰もが、それはお金だからと了解してお金をやりとりするのは、この金属や紙片が将来もお金として通用するだろうという期待すなわち信頼があるからです。お金そのものが、完全に信頼の上に成立しているのです。 

友野 典男(2016年)『感情と勘定の経済学』潮出出版社

  

経済の根本的な仕組みとは “信頼” だと考えさせられた。

 

友野先生は社会だけではなく、会社という組織を運営する上でも “信頼” が大切だと説明を続ける。 

会社が人を雇い仕事を任せるのは、「この人であれば任せても大丈夫だろう」と信頼して任せているのだ。

ここに従業員に対して不信感があるのなら管理コストが費やされる。

例えば、監視カメラで従業員の行動を逐一監視しなければならなかったりとか。

ただ、その管理コストは商品の金額に上乗せされるのだから消費者も得をしない。

会社や経済がうまく回っていくには“信頼”がベースにないといけないようだ。

 

真っ当なサービスや商品を提供し、お金を得る。

そうやって働いている人も、生活していくためにお金を使う。

お金を媒介にし、信頼がグルグル回っている。

そのお陰で、僕は豊かに生活できている。

だって、毎日食べている三食の食事。お米に、お肉に、魚や野菜など、僕のお腹を満たしてくれる。これら全てを自前でまかなえる人などいないだろう。

スイッチを入れればつく電気や、蛇口をひねれば出てくる水もそうだ。

移動の時に必要になる車は、誰かが作ってくれたもので、開発で燃費をよくしてくれる人もいるはずだ。燃料は海外から輸入しないと車は走れない。

耳に入ってくる心地いい音も、他の人が音楽として奏でたもの。

また、外出するときも素っ裸というわけにはいかない。

僕が何気なくなく送っている日常生活。

必要なものは誰かの労働によって支えられている。

僕は働かないと生活できないから働いている。

ただ、その労働は誰かの生活を支えている。

そうやってお金や商品、人がグルグル、グルグル回っている。

 

お金の価値自体はインフレやデフレによって変動する。

海外旅行に行く時や、商品を輸出入する時に円高、円安の影響を受けたりする。

お金の価値は変動し、一定ではない。絶対的な価値ではないのだ。

そもそも、お金は紙や金属だ。

お金とは信頼。信頼があるから、ただの紙や金属に絶大な価値が生まれる。

お金とはそういうものらしい。