塞ぎ込みたくなる

ゴールデンウィーク中、法事があって親戚と会う。

「子どもできた?」と聞かれる。

聞かれるのが嫌な質問だ。

「流産した……」と皆んなの前で言うべき事でもないと思うから、「できてないよ」と言う。

次の会話は、「作らへんの?」と続く。

適当な言葉でお茶を濁す。

悪気がないのは分かってる。でも、そっとしておいて欲しい。 

 

ゴールデンウィーク中、地元の友達と会って遊ぶ。

子どもがいる友達が多いので、子どもの話題が多い。

何となく、居場所がない。

黙っていると「子ども作られへんの?」って話が振られる。

適当な言葉でお茶を濁す。

友人に悪気がないのは分かってる。

それでもこっちは傷つく。

笑ってみんなの前で近況を言えればいいのかもしれないが、僕の性格上それが出来ない。

 

友人や親戚は傷つけるつもりでは言ってない。

結局、傷つけているのは自分自身。

それでも友人らに会いに行く足が重くなり、塞ぎ込みたくなる。

 

今後の展望

無事、手術は終わった。

嫁は早々に仕事を復帰しハードに働いてくれているが、1週間検診でも血は出続けていて、2週間経ってもまだ続き体の心配も続いている。

 

気丈に振舞っているだけかもしれないが、嫁は精神的に強くなったと思う。

精神的な免疫がついたのか。一度経験していることだから、どのように自分の感情をマネジメントすればいいのか知っているような気がした。

またか……という変なあきらめ感と、どうしようもない悲しさ。

それでも、彼女の力強さに僕は救われた。

どうやら僕の落ち込んでいた理由の半分は嫁を憂慮してのことだった。

 

 

 

今後に関することで、妊活を継続するのか?続けるならいつまで頑張るのか?

仕事は続けるのか?辞めるか? を決めないといけない。

 

話し合いの結果、今年の妊活はお休み。

流産の手術は出産と同じくらい体にダメージを負うらしい。

この短期間で出産を2回と考えると申し訳ない。

もし妊娠すれば1年に3回…とんでもない。

 

嫁の年齢の事もあるから、来年から妊活を再開する。

もし次、流産したら子どもは諦めよう。

もうこれ以上、同じ想いはしたくない。

 

また、現在は共働きで家計を助けてくれているが、仕事は今年いっぱいで退職。

キャリアのこと、将来のこと、生活のことを踏まえての総合的な判断だ。

 

ただ、妊活を終わりのないマラソンにしないように期間は設ける。

短いかもしれないが、約1年弱くらいで今は考えている。

期間を設けるのは、ストレス軽減のためだ。

ただ、逆にそれがストレスになるようなら期間は伸ばしてくれても構わない。

 

そんな話でまとまった。

 

展望や目標が立ち直る手助けとなることもあると思う。

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滋賀県永源寺の近くの識蘆の滝 写真だと分かりにくいが、仏様も映っているので探してみて より良い方に導いて欲しいものです】

2度目の流産

今日、2度目の稽留流産が確定した。

 

僕にとって、1度目の流産は実感が少ないものだった。

妊娠自体の実感が薄かったためだ。

2度目の流産は出産予定日も分かっていたし、嫁がつわりでしんどそうなのを見ていただけあって実感がある。

“ 流産 2度目 ” で検索するとサジェスト機能で “ 辛くない ” とも出てくるがあれは嘘だ。

 

妊娠発覚の際に、もし次に流産したら嫁は立ち直れるのか? と、とても心配でだった。

もう一度、あんな辛いことがあったら立ち直れないと不安だった。

立ち直れたのは、もう一度妊娠に向けて頑張ってみようと前向きになれたからだと思っている。

でも、もし次も同じことが起こったら……と考えると不安で仕方なかった。

 

僕が落ち込んでいた為に気丈に振る舞っていた嫁は流産が確定し、ベテランナースさんに手術の説明を受ける際に優しい言葉を掛けられると堪えていた涙を流してた。

家に帰ってからも、大声で泣いてた。

男の僕は、そんなに泣けない。

 

嫁は今まで入院もしたことがなく、身内(母やお姉さん)に流産の経験者がいなかった為か妊娠さえすれば出産までスムーズにいくと思っていたと思う。

 

僕も流産する人は意外と多いと言うことは知識としては知っていたが、2度流産が続くとは夢にも思わなかった。

 

子供ができて “まさか自分に子供ができるなんて” と驚く人もいれば、子供ができずに “まさか自分に子供ができないなんて” と驚く人もいる。

子供のころに予想していた自分の未来。

歌手や宇宙飛行士になれなくても、いつか自分も誰かのお母さんやお父さんにはなるんだろうなぁと思っている。

しかし、当たり前になれると思っていたその当たり前が、自分に起こらないことがある。

世の中の日常で繰り返される平凡な現象が、自分にとっては奇蹟に映る。

歌手や宇宙飛行士になることよりも、はるかに遠く感じるその奇蹟。

子供のころの夢に破れ、挫折することなんてたいした問題じゃない。

単なる職業にはせた夢なんて、たいして美しい想いじゃない。

でも、大人の思う夢。叶っていいはずの、日常の中にある慎ましい夢。

子供の時は平凡を毛嫌いしたが、平凡になりうるための大人の夢。

かつて当たり前だったことが、当たり前でなくなった時。

平凡につまづいた時。

人は手を合わせて、祈るのだろう。

 

リリー・フランキー(2005)『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』扶桑社

人それぞれ色々ある

こないだの検診の日は、花散らしの雨風が強く、傘をさせず泣きながらずぶ濡れで帰ってきた嫁。

パパになれないかもしれない僕。

僕たち夫婦にとってはとても重要な問題だ。

  

 

今日で熊本地震からちょうど1年——

全然気付かなかったけど、もう1年かと思うと同時に、あれから1年しか経っていないのかとも感じる。

被災者の方にとって、どのような1年だったのだろうか。

会社の同期に熊本市出身の人がいる。

ご両親や兄弟が被災された。

決して他人事の話ではない。

 

みんなそれぞれ大なり小なり何かを背負っている。

身近な人の苦難ですら、見聞きする機会が少ないから気付かないだけ。

自分だけが……と視野が狭くなりがちだが、みんな色々ある。

ニュースで情報として知っていてるだけで、苦難や困難は当事者にならないと分からない。

 

通勤時に葉桜になりそうな桜を見て思った。

日本人って至る所に桜を植えて、本当に桜が大好きだよなぁ。

桜は1週間ほどで儚く散ってしまう。

そんな桜を愛でる精神性は、この震災列島特有の大地とセットなのではないだろうか、と考えていた。

 

不条理な出来事は自然災害だけではなく、身近なところで色々ある。

知らないから幸せでいられる。知らぬが仏で、当事者にならなければ分からない。

 

比べるものではないが、熊本地震から1年僕はそんなことを思っている。

 

明日は再診の日だ。 

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滋賀県彦根城の夜桜】

流産かも…

厳しいかもしれないと連絡がきた。

赤ちゃんが成長していないようだ。

 

どういうこと? 心音確認できたよね。

心音確認後の流産は確率的にはぐっと減るのではなかった?

茶色のおりものはあったけど、こないだの検診では何も問題なかったのでは?

 

診察の前夜、僕は「心音確認できるかなぁ」とこぼした。

大丈夫だろう、と思ってはいたけど少し不安を覚えた。

以前、流産した時と同じパターンだからだ。
後悔してお腹を摩り、エネルギーを送った。
これが悪かったのか?

 

前回、流産した時と同様の共通点探し考えてみる。

 

職場に仕事できないが、高給取りの人がいる。

一緒に仕事していると、冷たい態度が出てしまう。

因果応報で、これが悪かったのか?

 

今まで、宗教心なんてないにも関わらず、都合のいい時だけお祈りをする。

ある種の罰当たりで、これが悪いのか?

 

少し冷静になれば論理的でないことが分かるが、流産の原因を訳のわからないジンクスのせいにする。

 

恐らく嫁は僕以上に、“なんで私が……”と感じていると思う。

 

結果的に再診だか、医師から安静(仕事に行くな)とは言われてないから、希望も持てない。

自暴自棄になる。

 

この世の全てが憎くなる。

赤ちゃんや子どものいる友人を羨ましく感じる。

ずっとそんなことを考えてる訳ではないが、少しだけそんな感情があった。

 

頭もよく動かない……

頭がショートしてしまっていて、とにかく眠い。

何もする気が起きない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つわり

つわりに関しては現代医学でもはっきりした原因は分かっていないようだ。

 

症状としては上半身から上が気持ち悪いが、吐きそうで吐けない。

唾がよく出る。嗅覚も鋭くなるようだ。

時間帯はバラバラで、タイミングの兆候もなく相当しんどいようだ。

ただ、なくても心配になるが人間の心理。

 

二日酔いや船酔いが2ヶ月続く状態と想像すると、横になって安静にしておいて下さいとなる。

 

つわりは流産した際にはなかったことだ。

オェッと吐きそうな嫁はしんどそうだが、なぜか半笑いになる僕。

妊娠したんだなぁと実感する。

 

無事に安定期を迎えて欲しい。

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【家事全般すべて引き受けるつもりでいますカード】

茶色のおりもの

嫁から茶色のおりものが出て、若干の腹痛があったと連絡がきた。

 

調べて見ると、茶色のおりものは過去の血のようだ。

原因は、着床した際に、子宮の内膜を傷つけてしまったための出血。

もしくは、赤ちゃんが成長していく過程で子宮内の毛細血管が切れたことによる出血。

ただ、腹痛を伴ってというのが気がかりだった。

流血はしてないから大丈夫だ言い聞かせていたが、結局はケースバイケースみたいだ。

 

赤ちゃん、今回も流産なのか? という不安がよぎる。

嫁から連絡を受けた時と、直後に原因を調べていた時に自分の心音が分かるくらい鼓動が高鳴っているのを感じていた。

胸が締め付けられるように感じていた。

 

その日は土曜日で、緊急で診てもらうほどでもないと言われたが、次の日の日曜日は一日中流産の不安に襲われていた。 

 

結果的に、病院で診てもらい心音も確認でき、子宮も綺麗で問題なかった。

 

普段何気なく生活して意識しないが、僕は生まれてから、いや、母のお腹の中にいる時から一度も心臓は止まったことはないんだよなぁ。

それは嫁も同じだろうし、嫌いなアイツもそういうものなんだ。

当たり前のことかもしれないが、生きているってことはそういうことなんだと思った。

“生きてるだけで丸儲け”とは良く言ったものだと思う。

 

とりあえず、何事もなく安定期に入って欲しい。